NFTのガス代って何のこと?
これから詳しく解説していくね!
今回は「NFTのガス代」について初心者の方向けに読者目線で解説していきます。
この記事を読むことでNFTのガス代について理解することができ、節約してNFTの取引をすることができるようになります。
NFTのガス代とは
ガス代の仕組み・特徴
ガス代には以下の仕組み・特徴があります。
- ガス代はマイナーに支払われる手数料
- ガス代は取引が集中するほど高くなる
ガス代はマイナーに支払われる手数料
NFTのガス代を一言で簡単に説明すると、「手数料」のことを言います。
NFTはブロックチェーン上で発行されているトークンであるため、取引などが行われる際には取引履歴が記録されます。
この取引履歴の記録は世界中で「マイナー」と呼ばれ方によって行われていて、ガス代はこの「マイナー」と呼ばれる方への報酬として支払われています。
ガス代がなければ取引履歴を記録する人がいなくなってしまうため報酬として支払われています。
マイナー作業には膨大な計算量を処理するコンピューター、電気代やサーバー代などの費用が必要となるためガス代が発生してしまうのは仕方のないことと言えます。
またガス代というコストをかけることにより悪意のあるユーザーがネットワークを攻撃しにくいようにセキュリティとしての役割も担っています。
ガス代は取引が集中するほど高くなる
NFTのガス代は一定ではなく、常に変動しています。
取引が集中するほど高くなり、取引が少ない時は低くなる特徴があります。
例えば、世界的に有名なプロジェクトが新しくNFTをリリースした際に一気に取引が集中してガス代が高騰したり、NFT取引が盛んな国で取引が集中する時間帯はガス代が高くなる傾向があります。
ガス代の確認方法
ガス代は「Ethereum Gas Price Chart」で確認できます。
「Ethereum Gas Price Chart」の特徴は以下の通りです。
- 24時間、7日、30日で確認できる
- 最大30分刻みで確認できる
- カラーモードを変更できる
NFTを購入する際は上記のサイトで一度ガス代を確認するだけでも余計なコストをかけずに取引ができるかと思います。
ガス代の相場
次に「Ethereum Gas Price Chart」を使ってこれまでのガス代の相場を見ていきましょう。
これまでのガス代を見てみると、ところどころ高騰しているのがわかります。
特に2022年5月には爆発的にガス代が高騰しています。
この時期は、世界的に有名なNFTコレクションであるBAYC(Bored Ape Yacht Club)が手がけるプロジェクトの「Oterside」のリリースが始まった時期になっています。
BAYC(Bored Ape Yacht Club)についてはコチラ⬇︎
瞬間的ではありますが、ガス代が6,000gweiを超えているのが分かります。
これはイーサリアムの過去の歴史でも最高の記録となっています。
極端な例ですが、このように取引が集中するタイミングではガス代が高騰することがわかると思います。
ここ最近はガス代も落ち着いていて、直近1ヶ月をみても高くて100gweiに収まっています。
NFTなどの取引をする時は今のガス代がいくらぐらいなのか一度目を通しておきましょう。
ガス代の計算方法
ガス代は「ガスリミット(Gas)×ガスプライス(Gwei)」で計算することができます。
ガスリミット(Gas)…ガス代の上限値で単位は「Gas」。ガスリミットの価格を引き下げると取引が遅くなったり承認されなかったりすることがある。自分で設定することが可能。
ガスプライス(Gwei)…1Gasあたりの価格でマイナーに支払う手数料のこと。常に変動していて単位は「Gwei」。
「1Gwei=0.000000001ETH」
ガスプライスは「Etherscan」で確認することができます。
ガス代の計算例
ガスリミット:210000Gas、ガスプライス:30Gweiの場合。
210000Gas×30Gwei×0.000000001=0.0063ETH
1ETH=200,000円で計算すると、約1,260円のガス代が発生する計算になります。
NFTのガス代が発生するタイミング
ガス代が発生する主なタイミングは以下の通りです。
- 暗号資産の取引や送金する時
- NFTの取引をする時
- NFTを発行するとき時
暗号資産の取引や送金する時
NFTの取引をするために暗号資産取引所で取引や送金する際にガス代が発生します。
例えば取引所で暗号資産を購入する時や、手元にある暗号資産を別の暗号資産に変換する時、MetaMaskなどのウェブウォレットに送金する時などに発生します。
NFTの取引をする時
OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスでNFTの取引をする際にもガス代が発生します。
NFTの取引をするとNFTの所有権が移動することになり、それらの取引記録をブロックチェーン上に記録するためにガス代が発生します。
NFTの売買をする際は、あらかじめガス代を考慮した資金をウォレットに準備しておく必要があります。
NFTを発行するとき時
NFTマーケットプレイスなどでNFTを発行する時にもガス代が発生します。
売れる売れないに関係なくNFTを発行しただけでガス代が発生するため、むやめにNFTを発行しているとガス代だけで多額の費用を払うことになるので気をつけましょう!
以前OpenSeaでは初回出品時のみガス代が必要でしたが、2022年6月のアップデートで出品時に払うガス代の負担が無くなりました。
NFTのガス代を安くする方法
NFTを取引するならなるべく無駄なコストをかけずに取引したいところです。
マイナーの方のために払っていると思えば納得できる方もいるかもしれませんが、できれば払いたくない、安くできるなら安くしたいと思っている方も大勢いると思います。
そんな方のためにガス代を無料、もしくはできるだけ安く抑えて取引する方法を紹介します。
ガス代が安いタイミングで取引する
まず第一に、ガス代を安く抑える方法として、NFTを取引する前に今のガス代の相場を確認することです。
方法と言うには少し大袈裟かもしれませんが、毎回必ず確認はしたほうがよきです。
前述した「Ethereum Gas Price Chart」を開いて、今のガス代がいくらぐらいなのか確認しましょう。
現在(2022年10月)は、NFT市場も落ち着いていてガス代も大分安くなっていますがチリも積もれば何とやらです。
また、これからNFT市場が盛り上がってきた時に、ガス代が高騰し始めるので注意しときましょう。
日によって違いはありますが、下記の24時間のチャートを見ると夜から早朝にかけてガス代が高騰しているのが分かります。
過去7日間のチャートを見ても同様に、やはり夜から朝方にかけてガス代が上がっている傾向があります。
このようにNFTを取引する時はなるべく昼間の時間帯に取引したほうがイーサリアムのガス代を安く抑えられることが分かります。
処理速度を低速にする
トランザクションの処理速度を遅くすることでガス代を安くする方法もあります。
NFTマーケットプレイスのOpenSeaでは、トランザクションの処理速度を以下の3つから選択することができます。
- High
- Medium
- Low
Lowに設定すればガス代を安くすることができますが、処理速度が遅くなり取引に時間がかかります。
トランザクション…取引記録のこと。
処理速度を設定する方法
・メタマスクのガス代見積もり画面で「編集」をクリック。
⬇︎
・「低・中・高」のいずれかを選択して「保存」をクリック。
ガス代が低い暗号資産を使う
イーサリアム以外の暗号資産(ブロックチェーン)を使うことでガス代を安くする方法もあります。
polygon(ポリゴン)やSolana(ソラナ)といった「イーサリアムキラー」と呼ばれる暗号資産を使うことでガス代を節約することができます。
デメリットとしてはイーサリアムに比べてNFTのコレクション数が少ないことが挙げられます。
ガス代を安くしたいけど、購入したいNFTがイーサリアム対応の場合はイーサリアムを使うしかありません。
OpenSeaではpolygon(ポリゴン)やSolana(ソラナ)対応のNFTを絞って検索することができるので、気になる方はチェックしてみてください。
ガス代が無いマーケットプレイスを使う
ガス代のかからないマーケットプレイスはいくつかありますが、ここでは2つのマーケットプレイスを紹介します。
Coincheck NFT(β)
Coincheck NFT(β)は暗号資産取引所のCoincheckが運営しているマーケットプレイスです。
大きなメリットとしてはNFTの購入時にかかるガス代が無料な点です。
入庫手数料 | ガス代が発生 |
出品手数料 | 無料 |
購入手数料 | 無料 |
販売手数料 | 販売価格の10% |
出庫手数料 | EthereumのNFT: 0.01〜0.16ETH PolygonのNFT:無料 |
「The Sandbox」「Sorare」「CryptoSpells」などのゲーム内アイテムやSKE48などのNFTトレカを購入することができます。
デメリットとしては他のマーケットプレイスに比べて取り扱っているアイテム数が少ないことや、販売時に10%の手数料が取られてしまうことが挙げられます。
Coincheck NFT(β)はCoincheckの口座開設をしている方なら誰でも利用することができます。
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HEXA(ヘキサ)
HEXAはTwitterアカウントとメールアドレスさえあれば誰でも始めることができます。
NFTの発行や購入時のガス代が無料で利用できることに加えて、暗号資産を使わずにクレジットカード決済でNFTを購入できるのも大きな特徴の一つです。
暗号資産を準備する煩わしさもなく、ガス代も気にせず気軽に利用できるマーケットプレイスとなっています。
デメリットとしてはクリエイターとして出品する場合、販売手数料が20%を超えるため手取りが少なくなってしまう点です。
NFTのガス代まとめ
ガス代は暗号資産やNFTを取引する上で切っても切り離せないものとなっています。
ですがうまく立ち回ることで、できるだけガス代のコストを抑えることもできるので上手に付き合っていくことが大切です。
NFTを購入するには暗号資産の準備が必要になります。
NFTに少しでも興味を持って頂けた方がいたら、無料でできる取引所の口座開設だけでもしてみてください
手数料などのコストをなるべく抑えたい方には「GMOコイン」がオススメです!
@shamoblogdotcom